2020/06/18
アンケートの自由記述回答をアフターコーディングする際には、以下のような能力が求められます。
1. 多様な表現を理解し、回答の真意を読み取る力
同じ意図の回答でも、回答者によって表現の仕方が大きく異なります。コーディングする側は、表面的な言葉の違いに惑わされず、回答の核心を的確に捉える必要があります。
2. 文脈を正しく理解する力
単語の表層的な意味だけでなく、前後の文脈から回答者の真意を汲み取ることが重要です。文章全体を通して、回答者が伝えたいメッセージを正確に読み取る能力が求められます。
3. 回答のバラつきを吸収する力
文法の誤りや略語など、回答の質にバラつきがあっても、回答者の意図を適切に解釈する柔軟性が必要です。また、簡潔な回答と冗長な回答を同等に扱い、公平にコーディングすることが求められます。
4. 的確にカテゴリー化する力
多様な回答を、設定したカテゴリーに的確に当てはめていく作業が必要です。回答者の意図を正しく解釈した上で、最も適切なカテゴリーに割り当てる判断力が問われます。
これらの能力は、高度な言語理解力と類推力、柔軟な思考力を必要とします。つまり、自由記述のアフターコーディングには、単なる作業能力だけでなく、質的データを深く理解し、適切に解釈・表現する能力が求められるのです。
「読解」や「表現」、このあたりがキーワードになりますが、実際のところ、この能力を一朝一夕で身に付けるのは難しいです。また、得手不得手、向き不向きもありますし。
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アンケート 自由記述 アフターコーディング
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